1 2005年 08月 02日
7月28日の記事、ゴネ得の北朝鮮を囲む会にて、 のもの”さんのコメントに対する私の意見を記事として書きます。 doronpa氏が主張されている「在日全員送還」については、私も根本的な主張としては賛同します。 私も現在の在日社会に自浄作用があるとは到底思えません。 なまじ在日韓国人社会を垣間見ているだけに、これが意味するところは痛いほどよく分かるからです。 私はタチの悪い在日とは距離を置き、出来るだけ関わらないようにしてきました。 従って、在日に対しての私の態度とは、doronpa氏が言われている「見てみぬ振りをする在日」に他ならなかったでしょう。 さて、私がこのブログで元在日の帰化人であることを明かした理由は、韓国・北朝鮮関連の記事を書く際、朝鮮系日本人であることを前提としないと私の真意が伝わらない、と思ったからです。 そして、明かした後にもう一つの理由付けとして、今までの偏った在日像だけではない「このような意見の元在日もいるんだ」という在日の多様性を多くの人に知ってもらえるのであれば、朝鮮系日本人として記事を書く意義があるだろう、と思うようになりました。 ところが、これは明るみになりつつある在日社会のダークサイドを逆に見えにくくさせてしまうというマイナス効果もあるのかもしれない、とも思うようになりました。 で、話が戻りますが、日本に巣食う在日問題を正すために良い在日と悪い在日の区分けなんて厳密には出来ませんし、突き詰めて考えれば「在日全員送還」という結論に行き着くのは当然であろうと思います。 このブログをずっと読んでいただいている方にはお分かりかと思いますが、私の主張は在日ではなく日本人を主体としています。 どんな問題も「日本人としてどうなんだ?」と考え記事にしてきたつもりです。 そんな私ですから、「在日全員送還」という主張には賛同できます。 日本人以上に日本人に成りたいと思う私であれば、その最前線に立つべきかもしれません。 しかし、です。 その最前線で旗を振りつつ声を嗄らしながら「在日は帰れ!」と、韓国籍である私の母や身内に対して言えるのか? そう考えると、この状況において私はそこまで非情にはなれません。 そこに私の甘さ、隙があります。 もし私が天涯孤独の元在日であったとしたら完璧な突撃兵になれたかもしれませんが、そうでない以上、やはりクリアな純度で「在日全員送還」を私が主張することには無理がありそうです。 だから、doronpa氏の主張は理解していますし賛同もしますが、私の立場として積極的な運動は出来ないでしょう。 以上が、のもの”さんのコメントに対する私の意見になります。 で、今私がここで挙げた2点、 1.在日の多様性を示すことにより在日問題の本質がボヤけてしまう危険性 2.クリアではない不純物の混じった私の在日批判 を理由として、私は今後このブログで朝鮮系日本人の思考を根拠とした記事は書かないようにします。 私が一番言われて困る批判は、「結局、おまえ朝鮮人やんけ」というものです。 これを言われたら何も言い返せません。 別に、血筋として朝鮮人であることを今は卑下してませんし隠すつもりもありませんが、いくら私が日本人であると主張したところで、納得出来ない人は納得しないでしょう。 また、精神的に日本人であることの証明なんて厳密には出来ないでしょう。 しかし、私が率直に思った感想は出来るだけそのまま書きたいので、どうしても「日本人としてどうだ」みたいな主張は書いてしまうと思います。 ですが、朝鮮系日本人の色合いが強くなるものや私の体験談による在日・韓国ネタを記事にするのは止めます。 今まで、特に abusanさんには事ある毎に朝鮮ネタのフォローをして頂いて助かりました。 私などよりも朝鮮ネタへの造詣は深いですね。(笑) この場をお借りしてお礼を申し上げます。 ありがとうございました。 ただし、例外として以下の2点だけは別にします。 一つ コメントを通じて在日や韓国に関する質問をして頂いた場合には、お返事を書きます。 これは、どのコメントでもそうですが、ご質問を頂いた件に関しては、私の知りうる範囲内で出来る限りお返事します。 二つ 拉致事件に関する記事だけは書きます。 北朝鮮による拉致事件は日本の主権の問題であり人権問題です。 この問題を考えるのに、血筋や生い立ち、国籍は関係ないでしょう。 一日でも早く拉致被害者全員の奪還を願う者の一人として、これだけはこれからも取り上げていきます。 ----------------------------- 追 記 2005/08/03 ----------------------------- たくさんの方からコメントを頂き、冷静になれた今、前言は撤回することにします。 当ブログを読んで頂いている皆様、ご心配をおかけしてすみませんでした。 皆様からのコメントの中で、logさんのコメントで目が覚めました。 頭から水をぶっかけられて往復ビンタの末やっと正気を取り戻せたような気分です。 実は、この記事を書くにあたり約一日考えていたんですが、在日問題に対する自分のスタンスのようなものが分からなくなっていました。 私が朝鮮人社会を批判する際、朝鮮人に対する批判は朝鮮人こそ厳しくしなければいけない、という考えでいます。 それは、異国で生きる道を選んだ移住者の態度に通じる考えだと思っています。 そんな私に「在日全員送還」という極論ではあるけれども日本人の意見として出てきた一つの対在日方策を目にしたとき、「朝鮮人こそ厳しく」という部分にハマりこんでしまい、他の思考が出来なくなっていました。 つまり、日本人以上に日本人らしくありたいと思う私が朝鮮人に厳しく接しようとしたときに、この極論に対して反証が出来なかったんですね。 かすかに残っていた冷静な自分が「それはいくらなんでも」と言っているようなんだけど、思考的にハマりこんでてハッキリ聞こえてこない。 きっと日本人の多くは、これを支持するだろうな・・・てなことも考えていました。 で、身動きできず煮詰まってしまい、こんな甘い態度では朝鮮ネタは書けないな・・・となり、その挙句がこの記事での宣言です。 今回のことで分かったことが一つあります。 それは、私のように「朝鮮系日本人が日本人として生きたい」と考える者にとって、日本を守るために有効と思える理論や方策に対しては、反論しにくい性質がある、ということです。 おそらく、日本の社会に受け入れてもらえるために、日本人なら嫌と言えることでも嫌と言いにくい環境を自分で作ってしまっているんじゃないか、と思いました。 それは私の弱点ですね。 それが分かったのは良かったです。 今回のことで、私は冷静な判断を失していました。 いつも冷静かと言えば、そうでもないですけど。(笑) 皆様にはご心配をおかけしました。 励ましの言葉、嬉しかったです。 これからも今までと変わらず続けていきますので、よろしくお願いします。 ■
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by k_milliard
| 2005-08-02 02:26
| 朝鮮
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