人気ブログランキング | 話題のタグを見る

んなアホな!

nnaahona.exblog.jp
ブログトップ
2004年 07月 29日

冷静に応援

プロ野球を観る情熱が冷めた私がとやかく言うのもなんですが、今後の選手会の動きについて。

フロントサイドは、近鉄・オリックスの合併ありきで話が進んでおり、+αの合併話も進行している様子。
それに対し、選手サイドは2リーグ制の維持・早急な合併の反対を求めて話し合いを続けたい意向。
話がこじれた場合、最悪の場合ストライキで応じる構えである。

ストについては、批判の声もある。
ファンをないがしろにする行為ではないか?
また、合併の影響により一部選手の年棒が減るのを阻止するための利己的な動機があるのではないか?などなど。

たしかに、一般的にストといえば、電鉄会社などがストをして、そのために交通機関が麻痺し利用客が迷惑を被る、というケースが考えられる。
それなら、ストは客を無視した独善的な行為と言われても仕方が無いかもしれない。
だが今回の場合、選手会がストを発動したとしても、ファンは選手会を支持して欲しい。
というか、支持しなければいけない。

選手の個人的な問題がストの動機ではないかという批判があるが、これは憶測の域を出ない話であり、いかにも野次馬的な物の見方である。
仮に、そういう選手がいたとしよう。
いたとしてもだ、今ファンと選手がしなければいけないのは、ファンを無視した早急な合併の阻止ではないのか。
それについてフロントサイドがまともに話し合う気がないのであれば、実力行使に打って出るのは作戦の一つだし、仕方が無いだろう。
ストは、目先の試合を犠牲にすることで、来年・再来年・そのずっと先のプロ野球界のあり方を賭けて実施されるのである。
批判されるような選手がいたとしても、それが今回のストの本質ではない。
ストは、選手会がフロント陣営と話し合う機会を作るのが目的なのだ。
それはつまり、ファンの声を選手会が代弁し、プロ野球界に反映させるための緊急措置なのである。
だから、ストが発動されたとしても、ファンは選手会と歩調を合わせ、ファン不在のフロントサイドの暴走に歯止めをかけなければいけないのである。

もしも、だ。
ストはやったものの、選手の生活保障の確約などの理由で選手会が1リーグ制や早急な合併に妥協してしまったとしたら、それこそファンは確実に怒るしプロ野球は完全に衰退するだろう。
しかし、それくらいのことは古田さんも重々承知しているだろうから、この線はあり得ないと私は思っている。
ストをするからには、それ相応の覚悟を決めるはずだ。
だから、もし選手会がストを発動したとしても、ファンは選手を信じて、その時こそ選手を応援するべきなのである。

これは私の予測であるが、スト発動中には、マスコミでストに反対するファンの声や映像が流れるはずである。
憤るファンの映像をマスコミは求めるだろうが、当然それはマスコミを利用した情報操作であることを踏まえないといけない。
要するに、ナベツネはあの手この手で選手会に揺さぶりをかけるのは必至だ。
だからこそ、ファンには冷静な判断力が求められる。
そう、冷静に選手会を応援して欲しい、と私は願う。

by k_milliard | 2004-07-29 01:45 | 寸評


<< プロ野球のファンがいない      誇りと恥 >>