2006年 03月 27日

バレてはいけない

私が朝鮮人だと知ったのは、小学生の低学年の頃だったと思います。
親から告知されたというような具体的な話は無くて、ただ家庭内の状況からなんとなく我が家が日本の一般的な家庭ではないらしい、どうやら「チョーセンジン」と言うもののようだ、と漠然と感じ取っていたように思います。
そんな小学3年生の頃のある日、一緒に遊んでいた友達二人から、突然私が朝鮮人であることでからかわれたことがありました。
いわゆる「いじめ」にあたると思います。
おそらく、彼らは親などの大人からそう教えられたんだと思います。
私は悔しくて彼らと喧嘩をしたのを覚えていますが、それは朝鮮人への差別というよりも、例えば母子家庭の子供とかハーフの子供がいじめられるような感覚でした。
つまり、自分達とは異なるものへの興味から、子供心でついからかってしまったのでしょう。
そういうことはそれ一度きりで、その後は彼らと以前のように一緒に遊んでいました。
けれど、自分が朝鮮人という存在であることは、なんとなく不安であり、どうして普通の日本人として生まれてこなかったのかと自分や親を恨めしく思うようにはなりました。

その後、特に朝鮮人であることで嫌な思いをすることなく中学生になったある日、休み時間に教室にいると、たまたま近くの席に違うクラスの同級生が二人いて、彼らの話し声が聞こえてきました。
彼らは、「○組のKって朝鮮人らしいで」「へぇ~」・・・フフフ・・・クスクス・・・と言って、最後は明らかに軽蔑の笑いを浮かべていました。
彼らは、そばにいた私も朝鮮人であることに気づかず、安心してポロッと思っていたことを喋ってしまったのでしょう。
それを聞いたとたん、私はドキッとして動悸が激しくなり、身動きが取れず固まってしまいました。
「そうか、朝鮮人だとバレてしまうと、陰でこんな風に言われてしまうんだ」
そう思った私は、朝鮮人だとバレると友達がいなくなるんじゃないか、仲間外れにされるんじゃないだろうか、という恐怖感を抱いてしまいました。
これが解消したのは成人してからです。
だから、解消するまでの学生時代、友達には私が朝鮮人だと絶対にバレないように振る舞い、少しでも国籍のことなどが話題に上ると顔がひきつってしまい、嘘をついてでも話を合わせるようにしてました。
それが決して健全なことではないのは重々承知してましたけど、とにかく当時は自分の素性を隠すことで必死でした。

ちなみに、彼らが話題にしていたKさんとはクラスが一緒になったことが無く話をしたことも無いのですが、学年で一番綺麗な女性で性格が明るく成績も優秀だったので、けっこう目立つ存在だったのです。
だから、彼らはKさんのことを妬んでいたのかもしれません。
私は、彼らの話を聞くまで、彼女も朝鮮人だとは気づきませんでした。
人づてに聞いた話では、彼女は今ソウルで暮らしているらしいです。

当ブログをずっと読んで頂いている方には分かって頂けていると思いますが、私がこういうことを書いているのは、別に朝鮮人差別を糾弾したり被害者根性を丸出しにするのが目的ではありません、念のため。(笑
今回は、ただ私が朝鮮人であることを自覚した子供の頃から学生時代に実際に経験した事実を当時の感想を出来るだけ率直に書くことで、読んでくださった皆さんの参考になればそれでいいだけです。
何かを主張しようとか、そんな気はありませんので。
今まで成されてきた在日への一面的な印象だけではなく、こういう人もいたんだ、そう思ってもらえればそれでいいです。
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by k_milliard | 2006-03-27 13:16 | 自分のコト


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