2005年 10月 03日
NHKアーカイブス「NHK特集(1982) 私は日本のスパイだった・ベラスコ」 恥ずかしながら、これを観るまで私はこの方の話を知りませんでした。 第二次世界大戦時、スペイン人ベラスコ氏が日本のスパイとして米英の情報を日本に提供していたそうです。 方法としては、彼の手下のスパイがアメリカ各地に潜伏・情報収集し、それをベラスコ氏がまとめてスペイン駐在日本公使館に提供し、それが日本に送信されていたそうです。 ベラスコ氏のスパイ活動の話も良かったですが、残念なのは、こうやって入手した敵国の情報を日本が生かしきれていなかったことです。 日本側の証言にもありましたが、日本軍には統一された情報部が無く、せっかくの敵国情報を正確に把握し判断するなど分析が出来ていなかった。 もっと情報分析に重点を置いて活用していたら・・・と悔やまれてなりません。 それと、今の日本にこそ、このような情報に特化した組織が必要だと思います。 なんせ、軍事力の行使にはかなり制約がありますから、各国の情報を収集し外交的に生かそうとする方法は有効でしょう。 北朝鮮の工作員がウヨウヨいるような「スパイ天国」日本ですが、それを逆に利用してこちらから仕掛けていくくらいの意気込みが欲しいです。 もし、北朝鮮にスパイを送り込める、もしくは北朝鮮内部に潜伏している反体制組織と通じることが出来れば彼らをバックアップして、核兵器製造に関する情報も大事ですが、拉致されている日本人がどこに生存しているのかを把握しておきたいですね。 奪還するのが難しいとしても、誰がどこにいるのかさえ分かれば手の打ちようもあるんじゃないかと。 少なくとも交渉の仕方は変わってくるでしょう。 表立って情報部の設置が出来ないなら、総務省にダミー部署を作るとかして歳費削減で浮いた予算をそこに回して運用するとか・・・私の妄想にすぎないですが。 これまでのように事を荒立てずに国際法の中で解決しようとするなら限界があるわけで、要は本気で解決する気があれば秘密裏にでもまだまだやれることがあるんじゃないか、と思った次第です。
by k_milliard
| 2005-10-03 13:24
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