2005年 07月 29日

鶏が先か卵が先か

出生率、働く女性多い地域はアップ 厚労白書(朝日新聞)
>  出生率は女性が働く地域で高く、男性が長時間労働している地域ほど
> 低い――。厚生労働省が少子化の要因を都道府県ごとに分析したとこ
> ろ、こんな傾向が浮かび上がった。保育所の利用しやすさや気温の高さ
> はプラス、家計に占める教養娯楽費の割合の高さはマイナスに働くことも
> 分かった。29日に発表した05年版の厚生労働白書に盛り込まれた。

>  白書は「近年、北欧諸国のように女性の就労が進んだ地域の方が出生
> 率が高い傾向があり、女性の就労と出生率には正の相関がみられる」と
> し、国内でも同様の傾向があるとした。研究者の間では「育児をしながら
> 働く女性のニーズに応えれば、出生率に好影響を与える」と言われてい
> る。

この研究者の意見は、なるほどと思う。
たしかに、育児をしながらでも働きやすい環境が整っている社会は理想だ。
それに、女性の就労と出生率が傾向としてそうなっているのも分かる。
しかし、だからと言って出生率の高さの要因として女性の社会進出の高さを挙げているとしたら、少々論理として雑ではないのか。
白書でも触れている通り、お互いに相関関係はありそうだけど、どちらが要因なのかまでは分かっていないはずだ。
例えば、子供が生まれたことにより経済的な理由から共働きの必要に迫られて女性がパートなどを始めるケースもあるだろう。
つまり、出生率が高いから女性の就労が促進されている、とも言えるからだ。
きっと、お互いが複雑に絡み合いこのような傾向として表れていると思うんだけど、どうも「少子化の要因は」という議論が前提になっているだけに、情報が正しく伝わっていないように思える。
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by k_milliard | 2005-07-29 13:44 | ニュース


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